【Holy Week カトリックの伝統行事に参加してきた!-私たちのカミギンライフ vol.5-】
Maayong hapon!!
どうも、皆さんこんにちは!
さくらんぼです。
今回は2019年4月18日から20日かけて
フィリピン、カミギン島で大きな盛り上がりを
見せていたHoly weekの期間中の出来事について、
私が経験したことを元に
お話ししていきたいと思います。
スペインの統治時代の影響を強く受けているフィリピンではカトリックが国民の85%!
特にカミギン島は90%以上の割合なんです。
そのため、普段の生活からも
カトリックの文化がカミギン島の至る所から
感じられます。
そんなフィリピン、カミギン島に住む
カトリックの人々にとって、
とっても大切な1週間であるHoly week。
そもそもHoly weekとは、
何なのか調べてみると、
ユダヤ教指導者達に
神への冒涜の罪で処刑されたイエスが、
その後3日目の日曜日に
復活したことを祝う行事
なのだそう。
2019年は4月14日から20日が
該当の1週間で、特に盛り上がりを見せていたこの4日間のイベントにフォーカスして特集していきたいと思います。
4/18 Maundy Thursday
Mass(Last supper), Panaad
4/19 Good Friday
4/20 Black Saturday
4/21 Easter Sunday
Procession
Mass on Maundy Thursday
あの有名な最後の晩餐が行われたのは、
Maundy Thursdayだとされています。
その日は、教会で普段より長めの
2時間半ほどのミサが開催されます。
Moundy Thursdayのミサでは、
犠牲になったイエスを弔う
お葬式のような雰囲気でなければいけないらしく、
煌びやかな像などは紫の布で覆われていました。
ミサのために、街からカトリックの人々が教会に集まり、そこで、賛美歌が謳われ
最後の晩餐に信者たちがキリストの足にキスをする様子が再現されます。
現地語のビサヤ語で行われるミサに
異教徒として参加するという
なかなかできるもんじゃない経験もできて
とっても貴重な時間を過ごせました。
Panaad sa Camiguin
Moundy Thursdayに行われる"Panaad"というイベントは、カミギンならでは!
"Panaad camiguin"では、
カミギン島の全土にある配置されたステイションを歩いて回り、
犠牲になったイエスを弔いながら
自分たちの家からCatarmanにある
山道を上って頂上を目指します。
道行く先に、カトリックの教えや
イエスの最後についての説明が書かれてある
ステイションがいくつも設置されています。
島全土に設置される、十字架とカトリックの教えが書かれているステイションがこちら。
歩いてステイションを回る人々のために、
カトリックの団体が無料で
水や食べ物を配給しています。
私も朝ごはんもご馳走になりました♩
しっかり量もあって美味しい!
でも、流石に精進料理なだけあってお肉は入っていませんでした。
皆さんカトリックの団体さんが出してくださる
無料の美味しいご飯に笑顔〜!
ココナッツジュースまでくれたお兄ちゃん!
無料の配給とともに、カトリックの教えを
説いた本が配られたりもしていました。
無料の朝ご飯で体力をつけた後は、山の頂上を目指してCatarman Walkwayへ。
環境料の10ペソを払っていざ山道を登ります。
こちらはCatarman Walkwayの頂上まである
14つのステイション。
イエスがユタの裏切りを受け、
犠牲になった結果、十字架に磔られた後、
またこの世に復活するという流れが
14つのステイションで、再現されています。
それぞれのステイションでは、あかりが灯された赤と白の長いろうそくが
で供えられます。
熱心なカトリックの方々は、
行く先々のステイションでお祈りをされていました。
そして
登った先には、
どこまでも続いていく緑と青。
さっきまで、息切れして自分の身体の老いを感じていたことを忘れ、
言葉を失うほどの絶景です。
島を山の上から見渡すことができます。
達成感を味わうことができ、
乾季の4,5月の時期に登るなら
朝7時ごろなどの早い時間帯に行くことが
オススメです。
じゃないと暑くて溶けてしまいます。
カミギン島の中心地、マンバハオから
バイクで20分くらいはかかる距離なので、
もしも徒歩でCatarman Walkwayまで行こうとすると朝2時ごろから歩くくらいの
勢いが必要だと思います。
島をみんなで歩いてイエスの死を悼むProcession
Holy weekで1番の見所なのが、
Easter Sundayに行われるProcession。
キリストの犠牲を悲しみ、弔うために、
像を担ぎながら、人々が列をなして
街を歩きます。
就職などのために島から出て行った人々も
このProcessionで街を歩くために
この日ばかりはカミギン島に帰省します。
カミギン島には、
市の中にバランガイという地域単位
(日本でいう区的な感じのもっと規模が小さいVer.)が存在しています。
カミギン島は、同じバランガイに住んでいる人々は基本的にどこかで血が繋がってる
親戚であることが多い。
一家庭における子どもの数が多い分、
従兄弟、再従兄弟がめちゃくちゃいるんです。
このProcessionでも、
それぞれの血筋ごとに受け継がれている
お神輿みたいなものが引かれていて
人々がぞろぞろとその後ろに続いていました。
偶像も凝っていらものばかり。
血筋やどこの教会にお祈りに行くのか
ということが大きな要素である
一方で、
政治的な支持を示すために
政治的権力者が保持しているお神輿の後ろに
並んでいる人々もいるとのことでした。
余談
日常的にも感じることですが、
島で政治的、経済的に権力を持っている人たちのほとんど同じ血筋の人たち。
狭いコミュニティだからこそ
起きることなのかもしれません。
この島で成功するには、
コネクションたるものが命なのです。
夕日がバックに行われるProcessionの様子。
とても美しい。
まとめ
人生初めて、ここまでカトリックが浸透している地でHoly weekを経験しましたが、
宗教が人の心に与える影響の強さだったり
見えないものを共有している人の繋がりの深さ
を感じました。
宗教的要素が強く根付いている場所に行くと
毎回のように感じるけど、
宗教的って本当力強いなぁ。