さくログ

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【カミギン島の小学校の卒業式に来賓として参加してきた! -私たちのカミギンライフ vol.2-】

 

Maayong hapon😊

どうもこんにちは!

NPO法人 e-Educationの海外インターンとして、1年間フィリピンのカミギン島の教育に携わることになりました、さくらんぼです。

 

4月2日、benhaan ElementarySchoolという小学校の卒業式に来賓として参加してきました!

(来賓なのにTシャツとレギンスっていうパンチ強めな格好で参加してきてしまった私を探せ)

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[卒業生47名、先生方、来賓がずらりと並ぶ]

 

その時のことを、フィリピンの教育事情も含めながらお話します!

 

 

フィリピンの年間スケジュール(学事歴)

 

フィリピンは学校は2学期制。

幼稚園から大学までこの学事歴になっています。

6月: 1学期スタート

11月: 2学期スタート

4月上旬: 卒業式・進級式

4月〜5月: 長期休暇

 

なんで4.5月が休みなの?と思われる方もいらっしゃると思うのですが、

フィリピンの4.5月はめちゃくちゃ暑いんです。

 

"常夏のフィリピン" とはいえど

乾季の4月5月は

ほとんど雨も降らないため、

特に暑い日々が続きます。

4月中旬にもなると39度とか、、、

もうすでに溶けそうです。。。

つまり、4.5月は

所謂夏休みということになります。

 

学事歴って、よく見てみると

その国の気候や文化を反映してることが

多くて面白いですよね。

 

 
卒業生代表 式辞が全部英語?!!!

 

今回参加した卒業式でも、

子どもたちによる式辞はなんと全部英語でした。

 

驚き。

代表の卒業生が政治家顔負けの

めちゃくちゃ堂々としたスピーチ

をしてくれました。

 

フィリピンの公用語

ご存知、英語フィリピノです。

 

 フィリピンは、

1565-1898年の333年間にも及ぶ、

スペインによる統治の後、

1899-1946年の48年間アメリカに

植民地支配されていました。

 

実は血みどろ?あまりにもふしぎなフィリピンの歴史 | きっかけは、絶景から。 wondertrip[ワンダートリップ]

わかりやすかったフィリピンの歴史

 

そんなフィリピンでは、

現在もスペインやアメリカの植民地時代の影響を大きく受けています。

特に教育分野ではアメリカの統治の影響がかなり大きい。

それ故に、今でも学校の授業は

数学、理科、社会、芸術、技術家庭科などの国語以外は全部英語で行われています。

 

小さい子からお年寄りまで

皆さん本当に英語が上手なのは、

歴史的背景があるんだなぁ。

 

卒業式は楽しい雰囲気

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フィリピンの卒業式は、

日本の卒業式とは少し雰囲気が違い、

卒業生たちの家族や兄弟が集まって

かなりオープンなワイワイとした

空気感の中で行われます。

 

卒業式の後に、全ての学年の進学式が行われ、

ダンスや歌の披露がありました。

一生懸命歌って踊る姿が可愛らしい。

 

(余談)

フィリピンの人々みなさんは

ダンスも歌がとっても大好き!!

3歳くらいからおじちゃんおばちゃんまでめちゃくちゃ歌うし踊る。

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ある程度の所得がある家には、

必ずと言っていいほどカラオケがある。

(太い冊子から探して、番号を入れるタイプのやつ)

誕生日パーティーの度に爆音で音楽流しながら

みんな1人ずつマイクで歌っていく。

 

ここにJOYSOUNDLive DAMを持ち込めば

大人気間違いなしだと確信。

 

 

なんでも表彰する精神

 

卒業式に話を戻します。

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卒業式といえば、校長先生が

卒業証書を1人ずつ渡していくのがお決まりで

すよね。

 

また、日本でも成績が優秀な子たちは

前に呼ばれて表彰されたりみたいなことがありますよね。

 

でも、全体の構図としては、

"成績優秀者とその他"

みたいな感じが多い。

 

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フィリピンの卒業式で行われる表彰は

ひと味違います。

ちょっと見えにくいかもしれませんが、

卒業生全員が何かしらの賞を受賞してるんです。

 

それも各教科における" 最も得意で賞" だけに

止まらず、アスリート賞、最も優しいで賞

最も信頼出来るで賞、最も積極的で賞、

最も勉強熱心で賞、最もエコフレンドリーで賞。。。など

その他にもなんかいろいろありました。

 

それどうやって選んでるんや笑?みたいな賞もちらほらありましたが、こうやって自分の個性に合わせて表彰されたら嬉しいだろうなぁと。

 

なんかこういう小さなことも、

子どもの自尊心が高めるんやろなぁ

なんて、感じておりました。

 

もちろんこのような表彰は、この小学校だけじゃなくて、他の学校でも同じように行われるみたい。

 

3月の下旬から4月の上旬あたりになると

これの賞を首からぶら下げてる子どもたちを

ちらほら目にします。

 

フィリピンの人びとって、

大人になっても事あるごとに

なにかしら表彰したりして、

人を讃える文化を大切にしてるなぁって感じます。

 

卒業生が別れの言葉的なものを言い、

感動するメロディーの歌を歌って

最後に写真を撮って解散。

 

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[卒業式を終えて家に帰る卒業生の家族]

この子もたくさん賞をもらってますね〜

危なそうだけどなんかほっこり。

 

そんなこんなで、人生初の

フィリピンの小学校の卒業式でした〜

それではまた!