【教育先進国 デンマークの私立高校に行ってみて】
Hej! どうもこんにちは!
さくらんぼです。
デンマーク4月上旬、やっと暖かくなって来ました!
最近は湖畔を散歩したりも日向ぼっこしたりするのも気持ちがよく、春が来たなぁとほっこりしています。
さて、今回は1月頃に友達に連れられて
デンマークの私立高校にお邪魔してきた時のお話。
日本との違いも多くみられる、先進的な教育現場を感じてきました。
今回行って来たところは途中からも入学できる中高一貫校だったため中高が併設されていました。
[オフィスかと思ったら学校]
[住宅街の一角にあり校舎の逆側には目の前に特大サイズのモールがある]
私を連れて行ってくれたのはギャップイヤー中の仲良しなデンマーク人の友達2人。
早速、中へ
[いかにもデンマークらしいお洒落なデザイン]
外の自然光が差し込んでくる空間を自由に使った開放的で独創性のあるデザイン。
デンマークの秋冬は晴れの日が少なく日照時間が短い。
だからこそ広いガラス窓で可能な限りの日光を建物の中に入れ込むことができるように作られている。
デンマークので新しく建てられたモダンな建築物にはデザイン性の高いがたくさん!
一方で、古い建物をそのままリニューアルして作っている学校も多く、歴史的な雰囲気が出ていてそちらも素敵。
日本のことを考えると、地震大国だから建物自体の耐性に一番気が使われるため、人が日常的に使う建物をこのような超デザイン重視型にするのは難しそう。やはり、その国の特徴にあった建築スタイルが発展していくんですかね〜
[もちろんトイレは男女共用]
連れていってくれた2人は
男女共用だと女子はトイレが遅くて混むから嫌だと不満げでした笑
ここは天国か。
[リラックスできるスペースがたくさん]
ラウンジにクッションがあって休み時間には、そこで友達と話したり課題をのんびりしたり
できるらしい。
[中高共用の図書館]
高校生のみならず、中学生も当たり前かのようにMy laptopを持っていているようでした。
[図書館で漫画発見]
NARUTOとかメジャーな日本の漫画がたくさん置いてあった。
デンマークの高校にお邪魔して感じたこと4点
先生と生徒の距離が近い
一緒に来てくれた2人の仲の良かった先生に会いに教員室へ
彼らは先生と盛大にハグをして感動の再会を果たしていた。
わぉ!仲良いな!!!!
[壁のない教員室]
教員と生徒の距離を縮めるためでもあるのか
教員室が教室で区切られていなかった。まぁ、つまり廊下にあった。
周りがうるさくて集中できないと先生方は教室の方の教員室に入って作業をされるそう。笑
先生は教員室にいて用があるときは、
少しドキドキしながら教員室に入り「失礼します。○年○組の○○ ○○です。○○先生いらっしゃいますか?」
というセリフを決めるという、
お決まりの流れがあった中高時代の自分たちを思い出し、
懐かしく思った一方で
デンマークの生徒たちと先生とのスペースに線引きがないということに生徒と先生の距離の近さを感じた。
学校全体規模で行われるクラブパーティーでも先生と一緒に踊ったりすることも普通なんだとか!
自由度が高い
廊下を歩いていると机と椅子が並んでいた。
ただの勉強スペースだと思っていたら
なんと
そこでも授業をやっているではないか。
[これも授業スペースなの!!?]
プロジェクト型で先生がほとんど生徒たちに干渉せずに行うスタイルの授業は
こういった教室の外の空間で行われているそう。
「いや絶対集中できひんやろ」
と心の中でツッコミを入れたさくらんぼでしたが
プロジェクトに取り掛から中でクリエイティブな発想を生むためには
とてもいい環境なのかもしれない。
また、話を聞いたところ、
学校の授業コースの自由度が高い!
コース(アート、国際政治etc...)があって
どのコースを取るのかを先に決める
↓
受けたいクラスを
自分が選んだコースの中から選択
↓
クラスの中でもレベル別に分かれていて
(Advance, immediate, basic)その中から
自分に合ったレベルのものを選択。
選べる授業の自由度がたっかいたっかい。
まさに大学の授業ような感じでした。
だからその分HR(ホームルーム)みたいなものはないらしく、「日本ではHR対抗の学校イベントがたくさんあるよ」と話したら興味深そうにしていました。
先進的なICT教育導入
[化学の授業らしきレクチャー]
ここでもプロジェクターが使われていましたが
ICT教育に力を入れていることをひしひしと感じた。
見る人全てがLaptopを持っていて、
授業中はパソコンを広げてカタカタやってる。
やっぱり授業ノートはほとんどみんな
Laptopで取っているらしい。
その一方、レクチャー形式の聴くだけの授業だと、授業中にネットサーフィンをしたりFBやメッセンジャーで遊んでいる生徒が多いみたいだった (いや、まぁそうなるよね〜)。
そのため、Laptopを使わない主義の先生もいるみたいでした。
このご時世、ITリテラシーや情報収集能力、Microsoft officeなどの運用能力をつけるためにも日常的にICT教育を行うことにもちろん非常に意味がある。
教師側の使い方、使わせ方によっては、ICT教育の良さを消してしまっていることも多いんじゃないかと思う。
それを踏まえて、改めて生徒の自発的モチベーションが高まるような学び(アクティブラーニング)とICT教育の相性はとてもよく、そこを追求することの大切さと感じた。
放課後の過ごし方
放課後の過ごし方が日本と割と全然違う。
勉強に打ち込んでいた子もいれば、バンドを組んで音楽を作ったり、クラブチームに参加してたり、パーティーをしたり。
ここの高校では月に1回のペースで学校でクラブパーティー行われるらしく、そのほかにもホームパーティーを誰かの家を貸し切ってやったりしていたそう!!(デンマークのパーティー文化を日々感じてます)
- 部活動について
案内してくれてる2人に、
日本では放課後は多くの生徒は部活動の練習にいく(もちろんクラブチームや課外活動で活躍してる人も多くいる)という話をしていた時のこと。
どうやら
基本的に部活動というものはなく、あったとしても
部活動に入っている=芋くさい、真面目
みたいなイメージらしく
地元のクラブチームなどの方がポピュラーらしい。
「そんなことよりパーティーとかクラブ行くとか楽しいことあるやん?!」
と力説する友達。
「でも日本の部活動って部によってはほぼ毎日練習があったり、地区や全国の大会に向かってみんな(それぞれ)で目標立ててやったりするんだよ」
と日本の部活動について少し話してみた私。
すると「学校っていう組織の中でそんなことできる日本人は本当すごい。俺は日本のそういう頑張り屋な文化が好き。日本人は自分たちに誇りを持つべきだと思う!」と彼は感激していた。
おお〜、確かに。
日本にいると気が付かなかったけれど
部活動が日本全国の学校で教育の一貫として行われているのって
改めてみるとかなり
しかし最近は日本でも部活動については、賛否両論。
部活顧問は教員の仕事を増やしてるんじゃないか、外部コーチを取るべきか否か、部活動は体罰、など様々な議論がなされていますが。。。
これからも日本の教育の特徴として残っていってほしいものですね。
今回デンマークの高校に行ってみて、
日本の高校との教育制度や授業のスタイルの根本的な違いが見えた。
国が変われば(日本でも校風によっては)、"青春"の形も雰囲気も違うんだなぁ。
その人が世界のどこでどんな青春を過ごしただったとしても、
あの思春期の多感な時期の記憶を呼び戻す時の感覚は
それぞれにあるのだろうなぁと思いました。
では、今日はこの辺で!!Hejhej!!
デンマークの教育について詳しく書いた記事はこちら
【平等の国デンマークの教育ってどうなってるの? -Education for everyone-】 - さくログ
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