さくログ

留学、エシカル概念、国際協力、セックス・ジェンダー、教育、旅行記などの広いトピックでのんびり書いています。

【-エシカル消費- オーガニック大国デンマークでの生活、インターンから感じること】

Hej!どうもこんにちは!

さくらんぼです。

 

今回は1月から私がボランティアインターンをさせてもらっているCafe Mellemrummet/ Globalhagenとコペンハーゲンでの日々の生活から今世界でも注目されつつあるエシカル消費について考えたいと思います。

f:id:happy-sakura-1013:20180314145646j:image

Globalhagen | Visit the most lively and colorful part of Copenhagen

住所: Ravnsborggade 11, 2200 København

 

エシカル消費

エシカル消費とは、

環境や人権、社会や地域について配慮しながらより持続的で豊かな世界を実現するため、意識的な消費行動のこと。

例えば、商品Aと商品Bのどっちを買おうかと比べた時に

『商品Aは地元産でオーガニック商品だから』

『お。フェアトレードマークついてるし商品Aを買おう

これは動物に優しい・環境に良さそう使ってるな

というように商品の生産過程や背景を考えて買いたいものを選ぶ、

それがエシカル消費の考えです。

 

「皆さんは普段どのようなことを考えながら

お買い物されているでしょうか?」

 

私がインターンをさせてもらっているHostel &Cafe Globalhagenではエシカル消費が推進されていて出来る限りのオーガニックそしてフェアトレード商品を取り扱っていて、できるだけ環境に優しくカフェの営業を行っている。

 

f:id:happy-sakura-1013:20180404030148j:image

[カフェで働いているスタッフはなんと全てボランティアで構成されている]

ここで働いている友達の中には、ホステルに無料で住まわせてもらっている代わりに決まったシフト数以上は入って働いているという人も。

f:id:happy-sakura-1013:20180404013258j:image

f:id:happy-sakura-1013:20180404030315j:image

[落ち着いた店内](もはや宣伝である)

 

f:id:happy-sakura-1013:20180404025745j:image

[Øマークやロゴが付いているものは全てオーガニックまたはフェアトレード商品]f:id:happy-sakura-1013:20180404025939j:image

f:id:happy-sakura-1013:20180404030051j:image

カフェで取り扱っている商品の95%以上が国が認可したオーガニック商品で、

約70%以上の商品はフェアトレードで適正な価格で生産者に代金が正当に支払われている製品を取り扱っています。

 

デンマークではこういったオーガニック製品や食品を中心に取り扱っているカフェ、ボディケア用品屋さん、洋服屋さんを街角によく見かけます。

 

世界一オーガニック国家、デンマーク

 

それもそのはず、デンマークは実は1987年世界で初めてオーガニック商品の国家管理が成立した国

f:id:happy-sakura-1013:20180314150606j:image

その時から、デンマークには オーガニックな商品であることを示すØというマークがある。

その結果、デンマークの食品市場のうちのオーガニック商品が占める割合世界1の7.6%なのである(JETRO,2012年)。

 

このØとデンマークのロイヤルを象徴するこの王冠のサインØ-label(Økologisk)と呼ばれ、

から認可を受けたものでこのØ-labelがついている商品は国民からの信頼度がとても高い。

f:id:happy-sakura-1013:20180314145451j:image

f:id:happy-sakura-1013:20180314090048j:image

f:id:happy-sakura-1013:20180314145530j:image

 

スーパーでよく見る認証シリーズ

フェアトレードのマークは皆さんご存知のこれ

f:id:happy-sakura-1013:20180314153033j:image

製品に対するFairtrade認証マーク

f:id:happy-sakura-1013:20180404035222j:image

団体に対するFairtrade認証マーク

f:id:happy-sakura-1013:20180314153226j:image

 Rainforest Alliance

このRainforest Allianceは1987年地球環境保全のために熱帯雨林を維持することを目的に設立された国際的な非営利団体。生産者の生活向上とともに熱帯雨林の持続可能な管理を目指して、森林/河川の保護、農薬の制限や廃棄物の管理、農民やコーヒー農園で働く労働者の生活向上や、子どもたちの教育/医療の保障などの基準を満たす農園に対して認証が与えられています。(Rainforest Alliance Webページより)

f:id:happy-sakura-1013:20180314153436j:image

UTZ Certified 

国際的な優良農業実践と農業管理、安全で健全な労働条件、環境の保護を審査基準として

厳しい審査を潜り抜けた製品だけがこのUTZ Certifiedを与えられる。

Rainforest Alliance UTZ Certified は2018年1月をもって合併したそう。

EU / オーガニック認証マーク【EU 欧州連合】Organic farming

これはEUオーガニック認証でEUの農業規格で認められたセクターに付けられる。

f:id:happy-sakura-1013:20180404023349g:image

日本のオーガニック認証

日本の非常に厳しいJAS規格で認められたものにのみに付けられる有機JASマーク。

日本では輸入品もこのマークなしオーガニック、有機などの表記をすることは一切禁止なのだそう。

 

また、オーガニックコスメだとこんな認証があるみたい。

世界のオーガニックコスメ認証団体 - 本気でオーガニックを学ぶならIOTA

 

エシカル消費を推進する人気ブランド達


ボディケア用品を扱う有名なBodyShop、Lush
THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ) オフィシャルサイトHome | Lush Fresh Handmade Cosmetics
私も大好きな大人気のアイスクリーム屋さんBen&Jerry
Ben & Jerry’s Ice Cream
など、世界的な大ヒットを収めているブランドがたくさん活躍しています。

 

これらの国際的にも認められているオーガニック、フェアトレードマークやエシカルな面に配慮しているブランドを気に留めながら、

買い物をするようにしてみるだけでも

商品の見方は変わるはず

 

まとめ

デンマークでは日本と比べて

国民のオーガニック商品やフェアトレードに対する意識が間違いなく高い!!

オーガニック商品や正当に取引された商品かなどの判断基準、つまりエシカル消費の意識を持って商品選びをしている。

 

その理由の大きな1つとして、

オーガニックフードやフェアトレード商品がより国民に近い存在であるということ。

Irma(日本でいう成城石井的お高めスーパーマーケット)に行かなくても、

お安いスーパーマーケット(日本の西友・ライフ的ポジション)であるNettoにも

当たり前のように、オーガニックフードやフェアトレード商品が置かれている。 

 

また、日本では普通の商品に比べて、オーガニック又はフェアトレード商品は2-3倍もの値段だったりすることも少なくない。消費者側からの立場としてもあえて高い商品を買うことが億劫になることが多いと思う。

 

しかしその点、デンマークでは、ものによって多少のばらつきがあるものの

フェアトレード、またはオーガニックである商品とそうでない商品の値段の差は基本的に百円以下で日本より断然小さいことが多い。

だから人々も手の届きやすいフェアトレード、オーガニック商品を選ぶ。

 

日本ではオーガニック、フェアトレード商品といえばお金持ちの人々が買うもの、(またはオシャレな人がInstagramに載せるための

フォトジェニックなオーガニックサラダのイメージが強い。←私の勝手な想像です、すみません)

 

健康、環境への意識が高いデンマークに住む人々にとってはオーガニック食品を意識するのは当たり前のことで、逆にオーガニック商品でないものを買っているのは貧困層の人々というのが現状なのだそう

デンマークの給食88%オーガニック食品使って作られているというデータも出ている。

 

その一方で、日本は特にオーガニック後進国であり、エシカル消費概念もデンマークをはじめとするヨーロッパ諸国と比べ広まっていないという状況にある。

日本のオーガニック農地面積はたった0.1%。海外と比べ100倍の差があるのはなぜなのか。グリーンピースに理由を聞いてみた。

 

 

普段からエシカル消費の概念を意識するだけで日々の生活、そして人生が変わっていくはず。

 

自分の毎日の消費行動少しずつ、でも確かに世界に影響を与えているということを忘れてはいけない