【Food Sharing -Food waste フードロスについて考えること-】
Hej! どうもこんにちは。さくらんぼです。
2018年3月上旬のデンマークはシベリアの高気圧が張り出してヨーロッパ全体が寒気に襲われていたのでさっむいのなんの。
河口が凍っているのなんて初めてみました。恐るべし。
さて今回紹介したいのはFood Sharingという激アツなfood wasteフードロス関連の活動。
Food Sharingとはデンマークのみならず、カナダ(Food bank)、その他のフランス、ドイツ、スコットランドなどのヨーロッパ諸国でも広まっている社会活動で
レストランやスーパーマーケットなどで売ることができなくなったものの、個人が食べる分には全く問題のない食べ物たちを、貰ってきて、無料で人々に配るというもの。
私がデンマークで行っているFood Sharing の非営利団体はこちらのFood Sharing Copenhagen!
実際にどのようにイベントの運営が行われているのか気になったのでこちらの団体でボランティアをしてみることにしました。それについてはまた今度!
[イラストと図で分かりやすく書いてくれていたボード]
Food Sharingに参加
Food Sharingをface bookのイベント欄に見つけた私は「Free Food」という言葉にただならぬ魅力を感じ、すぐさまイベントに参戦!!
午後1時から始まりで午後3時までやっているとのことだったので、午後1時半ごろに着くように、友達と自転車で会場に向かいました。
会場に着くと、案内のお兄さんらしい人が。
「あぁ〜、君たちFood Sharingのために来たの?もうほっとんどなくなっちゃったよ〜。みんなFood Sharingのイベントオープンの2時間前には列に並び始めてたからね」
ひょ。に、2時間前!?!!
無料 となるとやはりみんな本気なのか。
ほとんどなくなったというからしょぼんとしつつも会場に入ってみると
[まだまだいっぱい残ってるやーん!!!]
人参、きゅうり、ズッキーニ、玉ねぎ、ゴーヤ、カボチャ、ジャガイモ、
赤キャベツ、レタス、ミニトマト、オレンジ、ビート、パン屋さんのパンなどが
机の上に陳列されていました。
ほとんどなくなっててこの量ということは、
早くから並べば多くの種類の食べ物があるということか!!
凄い、Food Sharing !!!
これだけのことができるのは、非営利団体の存在に加えて、販売者と消費者の両者がFood wasteに対する意識も高いからだろうか。
[この日私が得た戦利品、もちろん¥0]
この子たちは後日野菜たっぷりカレーにして頂きました。
このFood Sharing の団体は、さらにこのイベントでも残った野菜やパンを使ってCompost 有機肥料を作っているようでした。
毎日こんなにたくさんのまだ食べられる野菜やパンが廃棄されている思うと、なんとも言えない気持ちに。
しかもこれは一部の一部の一部の一部でしかないのだから。
このFood Sharingのイベントは非営利団体によって運営され、消費者は会場に行って無料で食べ物をゲットするという仕組みになっていますが、
オンライン上ではFood wasteフードロスを減らすための販売者と消費者をつなぐアプリが存在します。
①Too Good To Go
②Your Local
このTooGood To GoもYour Localもデンマークをはじめとするヨーロッパの数か国で配信されていて、
「閉店前になるといろんなレストランやスーパーマーケット、おで余っている食べ物が大安売りの値段になっている情報がアプリ上で更新される。」というもの。
特に、節約生活を強いられる学生たちにとっても最強のアプリです。
日本でもCo cookingという株式会社のCSR活動として、TABETEという事業がスタートするようです。活動は2018年4月頃を目途に始まるそう。
「閉店間際など、まだおいしく食べられるのに廃棄の危機に面している食事を「食べ手」とつなぎ、最後まで売り切ることを応援する、社会派の Web プラットフォームです。」(TABETE HPより)
消費者としては安く食べ物を買いたいし、
販売者としても仕入れて売れ残った食べ物を無駄にしたいわけがない。
販売者の立場からも消費者の立場からも、Food Waste(フードロス)を意識して
毎日の食生活を送ることができるシステムが多くの人が活用されれば
無駄になってしまう命も食べ物も減る。
Food Sharing の会場で”Mottainai もったいない”って書いてあったけれど、
日本語って食に対する感謝の気持ちを表す言葉が多いなぁって思います。
その食事のために、犠牲になった命や作る過程に関わった全ての人に対する感謝を表す「いただきます」「ごちそう様」を欠かさず言うこと、そして出された食べ物を残さずに食べるのが礼儀であるという文化は世界に誇れるもの。
小学校の給食を食べていた頃からも、食に対する感謝の気持ちが染みつくような日本の教育は素晴らしいと再確認しました。
でも、そんな日本は世界有数の飽食大国である。
コンビニや飲食のラストのシフトに入ったことがある人はどれだけのまだ食べられる食べ物が廃棄されているのかを、実際に目にして心を痛めた事があるかもしれない。
でも、見て見ぬふりをしたり、その光景に慣れてしまってきている自分たちがいるのも確かなんじゃないかなと。
有名な話ではあるけれど、地球上に住む人間の9人に1人は飢餓に苦しんでいる。
地球上にある食べ物の量は間違いなく、全ての人間が食べるに十分であるにも関わらず。
この世界のシステムの中で、”富の再分配”ほど難しいことはない。
(興味がある方はWe feel the World ありあまるごちそうなどの映画がおすすめ)
"何故自分がお腹いっぱいご飯を食べることができるのか""どのようなプロセスでこの食べ物が自分の胃の中に入るのか"
を認識ですることで、ありがたみを感じることができると思う。
だからこそ
- 今回紹介したFood Sharingイベントやアプリなどのシステムをうまく活用する
- 食べ物を無駄にしない食材の扱い方を身につける
- 産地や生産方法に敏感になって食品を選ぶ
こういった個人の小さな選択、行動を無意識から意識的にすることが大切なんだと思います。
生きることは食べること。
身近な食をSustainableにするために。
野菜を長持ちさせる保存方法をまとめてくれているサイト↓
<Food Waste フードロスについて考えるときにおすすめの有名映画4選>
最後に、有名どころではありますが個人的におすすめの映画を。
①FOOD.Inc フードインク
② We feed the world ありあまるごちそう
③ JUST EAT IT
④ いのちの食べかた
今回はここまで〜!Hej hej!!