【平等の国デンマークの教育ってどうなってるの? -Education for everyone-】
Hej!どうもこんにちは!さくらんぼです。
11月中旬のデンマークはもう摂氏0℃を切りそ
う。
でも、そのおかげで晴れの日は空気が凄く澄んでいて気持ちいい☺️
さて、今回はデンマークの教育について
- 教育制度
- デンマークらしさ満点の教育の特色
教育制度
0歳〜5歳
Kindergarten/Daycare (保育園(大人数制)/保育ママ(小人数制)/デイケア)
[20~60歳の働く女性の割合が80%以上のデンマークでは子育てと仕事を両立させたいママたちのため、保育制度が充実!保育施設では、保育者のみならず親も参加する、運営協議会を持つことが義務づけられ、運営に対して意見を出す事も可能。
5歳
Folkeskole, 1年(幼稚園クラス)
6歳〜14歳
Folkeskole, 9年<6年+3年> (小・中学校)
[Folkeskoleの10年間を義務教育とするが権利として与えられるため強制的なものではなく家庭教育も認めている。Folkeskole修了後、望めば1年延長することができるafterschoolというシステムもあるそう]
15〜17歳/16〜18歳
Gymnasie, 3年 (普通高校)
Vocational education and training, 3年 (職業技術学校、商業高校など)
[多くの生徒は普通高校に進学するが、大学への進学をすでに考えている場合がほとんど]
18.19歳
Gap Year, 基本1年 (大学に行く前に自分の将来何をしたいか考えたりやりたいことに挑戦したりする)
[海外にボランティアに行ったり、長期の自分探しの旅に出たり、Folkehøjskoleに通ったり、ワーキングホリデーをしたり、軍に入ったり、アルバイトやインターンをして働いたり、将来を模索しながらそれぞれが過ごしたいように1年を過ごすことができる期間。アメリカやヨーロッパ諸国で一般的。]
19,20歳~
University(Bachelor), 3年(大学)
Vocational school (専門学校)
大学卒業後
University(Master), 2年(大学院)
[大学では教養を学ぶところからスタートしだんだん自分の専門分野を定めてゆき、
基本的にみんなそのまま大学院に行って自分の専門分野を追求する🌲
デンマーク人の知り合いによると『デンマークでは大学院を出なければいいところに就職できないから、大学院の資格は当然のように求められる』とのこと👀]
17歳〜
Folkehøjskole (大人の学校)
[17歳以上であれば、小中高大などの教育機関を卒業していなくても、何歳からあっても誰でも通うことができる。ここではアカデミックな方面の学びはもちろん、アート、スポーツ、音楽など好きな事にも打ち込める場所。デンマークならではの教育機関]
- デンマークらしさ満点の教育の特色
まずこれだけは言わせてほしいのが1つ目。。。
①幼稚園クラスから大学まで学費が無料!!😳😳😳
デンマークでは5歳で公立のfolkeskoleに通い始めてから大学までの学費が全て無料💡
デンマークのfolkeskoleに通っている生徒のうち、8割が公立、残りの2割は私立に通っています。
「無料なのは公立の学校で私立は全額負担なんでしょ?」と思ったあなた、
私立の学校の場合全額負担とは行きませんが
家庭が負担するのは学費の20%であとの80%は国が学費を払ってくれるんだそう🧐
どこまでも手厚い。。😂
さらに!!さらに!!👀
20歳になるか、大学に通い始めると
その全員が学生支援金として月約10万円が国から給付されるらしい🌟!!
デンマーク人にとって大学は国(国民の税金)からお金をもらっていかせてもらう所なんだなぁ🎓
そのような背景もあって、デンマークの大学生はバイトなどに時間を取られる事もなく、大学での学びに集中できるんかなぁと思います😳
②中学校に入るまでは定期テストなし、大学受験なし!🙌
デンマークではFolkeskoleの小学校までは小さな実技テストなどはあるものの、定期テストのようなものはありません🙄
大学での勉強スタイルも日本とはかなり違います。自分が興味があるトピックの授業には参加するけど興味のない授業の日は来ない。
そしてみんな授業を受けるまでに多くの事前課題を読み、図書館や大学で自主的に勉強しています。
デンマークでは「何をどのように学びたいのかは本人が決めることであり、教育者が生徒を強制的に授業に出させることもないため、出席率は成績評価にも含まれていない」のです。
また、日本国民からすれば驚きの大学受験がないという特徴があります。
デンマークでは、大学受験の種類が2クオーターあります。
1.高校の成績のみ
2.ボランティア活動、インターンなどを通して自分が興味がある分野に関する実地経験などををこつこつ積み上げ自己推薦書を書く
この2クオーターのうち、自分が受けたい方を選んで、自分が興味のある入りたい大学と学部を選考する仕組みになっているのだそう。
AO推薦、指定校推薦入試があったり、2020年からのセンター試験の廃止など最近変わりつつもある日本の入試制度ですが、やはり比較的一発勝負が多いのが現在の日本の大学入試ですよね。
③少人数クラス
デンマークの小中高校では、法律で1クラスは26人以下と定められており、
授業はディスカッションやグループワークを中心に進められます。
先生・教授と生徒の距離は近く、下の名前で呼ぶことができる関係性だからこそ、
先生や教授に対してオープンに反対意見を言ったり、質問をしたりすることができるのだと思います。
④政治参加に積極的な国民を育てるために
デンマークの学校では教師自身が自分の政治的な意見を生徒たちの前で話すことは特に禁止されていません。もちろん自分の政治的信条の押し付けはよくないとされていますが、ある学校の校長先生に聞くところによると
「教師自身が1人の人間としての意見を持っているところを見せずに、どうやって生徒たちと同じ立場でディスカッションをすることができる?」
という考えなのだそう。
こうやって小中学校の頃から自分で考えて意見を持つことの訓練をさせられることが選挙への高い投票率(平均投票率88%)にも、政府への信頼にもつながっているのかなぁと感じました。
③何歳からでも教育を受けるチャンスがある
Folkehøjskoleは17歳以上の大人のための学校で1844年にデンマークで設立されました。
70歳のおばあちゃんでも、40歳で仕事を辞めたおじさまでも、ギャップイヤー中の17歳の女の子でもこのFolkehøjskoleに通うことができるのです
Folkehojskoleのような学習施設がデンマークの人々の
一生勉強し続けやすい環境をサポートしている。
そのような状況を見ていると、勉強って本来はテストのためにするのではなくて、
一生を通して自分が興味があってもっと深めたい分野を知るためにするのだと
改めて感じさせられる。
一生学び続ける人って周りから見ても間違いなくキラキラしているのだろうなぁ。
めちゃくちゃ気になったのでここへは実際に足を運んで取材をしてきました✍️📸
デンマーク発祥!大人の学校 Folkehøjskoleに行ってみた。 - さくログ
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このようなデンマークのフレキシブルな教育制度を知った時に、
日本の高校生、大学生のことを考えると、
高校卒業までに自分の将来、やりたいことが定まらない
→とりあえず大学受験のためにひたすら勉強
→大学に入学
→バイト、勉強、サークル、遊び、留学などで忙しい日々
→周りがインターンなどをし始めて就活に対して焦りを感じ始める
→新卒で就職することがベストという社会風潮の中で大学4年を卒業し、すぐに就職
もちろんその内容は人それぞれで個性溢れているものの、多くがほとんど同じようなルートをたどって大学受験、そして就職していくようでなんか寂しいなぁと☹️
デンマークの一般的な大学生が
1年の自分探し+5年間(大学3年間+大学院2年間)=6年間かけて将来を考え、就職先を見つけるところを
日本の大学生はそれを4年間で決めなければならないなんて。。。😐
『将来何がしたいのか、自分はどうすれば幸せなのか、人生で何を重視したいのか、自分のアイデンティティとは何なのか、
その答えを探す時間を大切にしていることで
その人なりの人生の充実を見つけることができる結果、
それが毎日の満足度、幸せにつながってるんかなぁ』と感じました。
テーマが教育ということで気合が入ってボリューミーな記事になってしまいましたが
ここまで読んでくださりありがとうございました。
それでは今回はこの辺で〜!
Favel 〜🙂👋